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SEPPUKU Web

巣矢倫理子のブログです

「ひるね姫」の面白さを言語化するメモ:社会と居場所の2017年

※ネタバレ満載です!!!!既に鑑賞した人向けなのでご了承ください!!!!! ひるね姫は「社会」と「居場所」の物語だった。 神山監督が作ったオリジナルアニメーションに「東のエデン」(2009)という作品がある。3月29日に発売されたムック本「神山健治W…

21歳の春

21歳、春のくすぶり。やべえやべえ。焦り以外に何もないぐらい焦っているけど明確にやるべきことは何も見つからず、ただ目の前に大量に流れてくる弾幕をアウアウ言いながら追っている感覚がある。ストリームはキャリタスとかマイナビとかそういう場所からく…

週刊少年ジャンプと私

14歳の冬、週刊少年ジャンプ2009年2号を前にして、「ここで止めよう」と決意した。奇しくもその号はのちに大大大大ヒットを飛ばす「黒子のバスケ」の第1話が掲載された号だったが、私が定期購読をやめる決意をしたきっかけは黒バスではない。2009年3号のジ…

「差別する身体」記事を下げることについて

賛否両論あった記事について、公開をやめることにした。 理由は「どうすれば適切なのかわからなくなってきた」からである。 私自身が考えていることがうまくまとまっておらず、不適切な表現も使ってしまった。その上で、間違いをその都度正し、その考えの過…

「腐向け過ぎて萎える」とは何か

「ユーリ!!!オンアイス」について考えている。 今期の覇権と呼んでも差し支えない盛り上がりを見せる今作は、男子フィギュアスケートを題材とし、男性の肉体を徹底的に性的に描いたアニメーションだ。スランプに陥ったフィギュアスケーターが憧れのトップ…

秋のインタビュー祭り〜音楽と人増刊「LiNK.」11/9発売〜

秋ですね。みなさんいかがお過ごしでしょうか? 秋といえば秋の夜長ですが、日が暮れてからの長い時間をどう使っていいやらお困りではないでしょうか? そういう時はやっぱりインタビューを読むといいと思うんですね。ウェブでも雑誌でも、会ったことのない…

オールタイム・BL漫画・ベスト10選

個人的な「好きなBL漫画」10作品のレビューです。 ※順不同 ・木村ヒデサト「鬼は笑うか」 鬼は笑うか (マーブルコミックス) 作者: 木村ヒデサト 出版社/メーカー: ソフトライン 東京漫画社 発売日: 2016/01/22 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を…

映画「サウダーヂ」感想

※ラスト含めネタバレ満載ですのでご注意ください。 小学生の頃、ルイス・サッカーの「穴」という小説が大好きだった。無実の罪でグリーン・レイク・キャンプという少年院に送られた主人公がえんえんと懲罰のために穴を掘り続ける話だ。死ぬほど好きだったは…

にわか日本語ラップファンが気に入ったラップのPVをまとめてみる

今年の2月に「フリースタイルダンジョン」を見はじめてから早半年、日本語ラップばかり聴いている。 もちろんにわかもにわか、にわか界のスーパーエースぐらいのにわかなので、ちゃんとしたファンの人からすれば着眼点も言及している範囲も笑っちゃうような…

2016年上半期の仕事まとめ

おかげさまで、今年もあちこちで記事を書かせていただいております! というわけで、気に入っていたり評判が良かったものをダイジェストで振り返ってみましょう! 【ねとらぼ】 数が多いので、一覧も貼っておきます↓ ☆ようかんガチャ 政党取材に言ったとき、…

南北朝時代のMCバトルを考えてみた

南北朝時代のラップバトルを一生懸命考えました。ご笑納ください。 足利直義VS高師直 【足利直義】 お前バサラバサラって言われてるけどAREA AREA 力のあるものが強いってそれがマジなら式目はいらねえ 大御所と決めた京都御所 もうここぞとばかりに振るう采…

自分を巡るカルチャーと身体 第三回[正しい倫理子→千晶2]

第一回はこちら 第二回はこちら カルチャーと身体についての往復書簡、第三回目です。 ちょっと時間空いちゃって申し訳ない。ゼミ発表の準備に追われてました。学生の本分という感じがしますね。勉強は大好きだけど、時間がかかることはそれだけで大変だ。 …

自分を巡るカルチャーと身体 第一回[正しい倫理子→千晶1]

身体とはなんだろう? 棄てられないもの、好きだけど憎いもの、私を私たらしめているもの……身体について悩めば悩むほど、私は身体から逃げられないことを実感する。 身体の形は一人一人異なっていて、それを自分のなかでどう解釈しているかも一人一人違う。…

楽しく読める日本史中世の本をまとめたので日本中世史に手を出してください

ここ1年ぐらいで痛感したことがある。「思っているより、世の中の人は日本中世に興味がない」ということだ。 私は史学科日本中世史専攻の学部生だが、大学に入ってから世間で流布する歴史というものと実際の歴史学の最前線とにはかなりのギャップがあると感…

推しが死んだときに流すBGMをまとめた

完全に独断と偏見でしかないのだが、気に入っている曲のなかから「推しが死んだ」というシーンに合うものをピックアップしてまとめてみた。選曲は腐女子によるので、「推しカプの片割れが死んだ時」と言い換えたほうが適切かもしれない。なお、「衝撃からの…

正しい倫理子のお仕事まとめ

◯正しい倫理子名義 ・ねとらぼ 主にアニメグッズや愉快そうなイベントの紹介などを書いています。 ・messy 主にジェンダーの話を書かせていただいています。日本史の話も。 ・マガジンサミット 占い 女性誌が選んだ2015年11月の最強星座は、これだ! | マガ…

私が許せなかった国と体、あるいはPerfumeという祝福について

※2015/11/23にnoteに投稿した記事の移行版。内容改変なし Perfumeワールドツアー3rdのドキュメンタリー「WE ARE PERFUME」を見た。Perfumeとは、何だろう?Perfumeの映画を見ながら、私は不思議と自分について考えていた。先にいっておくけど、私はこういう…

映画「ハーモニー」感想

※2015/11/13にnoteに投稿した記事の移行版 内容に変更なし ※この文章には、映画「ハーモニー」及び原作の多大なネタバレが含まれます。自己責任で読んでください。批判的な評価をしていますが、私個人の意見なのでそこを十分念頭に置いてから見てください総…

映画「屍者の帝国」感想

※2015/10/03にnoteに投稿した記事の移行版 改変なし ※この記事は映画および原作「屍者の帝国」ネタバレと、それに対する批判が多大に含まれますので、自己責任でご覧ください。 「屍者の帝国」を鑑賞してきた。「鬱病患者のオナニーを局部が映らないアングル…

プリパラ劇中歌レビュー 攻撃、意志、多様性

※2015/09/06にnoteに投稿した記事の移行版 内容改変なし TVアニメ「プリパラ」は、すべての少女をアイドルに変えるサイバー空間「プリパラ」を舞台にしたアニメーションである。あらすじから漂う気配の通り女子小学生がメインターゲットなのだが、ところがど…

宇宙王権論で読む「プリパラ」

※2015/08/18にnoteに投稿した記事の移行版 内容変更なし アイドルとは一種の権力である。人々の興奮を意図的に集める求心として、アイドルは確かに王だ。宇宙王権論とは、シェイクスピア作品や山口昌男が観測したアフリカの王政を例に持つ、「循環する王政シ…

「野火」を見てください

※2015/08/11にnoteに投稿した記事の移行版 内容は変更なし タイトル通りである。見てください。見なければいけません。 「野火」は、紛れもない反戦映画だった。一言も戦争はいけないなんて言葉は出てこないのに、あの映画を投げつけられて浴びてしまった私…

底抜けに明るい地獄「血界戦線」

※2015/07/15にnoteに投稿した記事の移行版 内容改変なし 血界戦線のどこが良いかと聞かれたら、それはやっぱり人間である。私は人間が好きなんだと思う。血界戦線ではちゃんと人間が人間で、社会が社会だから、より生々しい「倫理」が味わい深いのだ。血界戦…

物語世界構造/舞城王太郎「JORGE JORSTAR」の証明

※2015/06/12にnoteに投稿した記事の移行版 内容改変なし 物語は世界である。わたしたちの生きている世界と同じように、人が生き、暮らし、空が変わり、雨も降るし気温も上がったりする、そういう世界である。もちろんそうでない世界もあるが、それだって多元…

「ジョジョ」1部から7部までレビュー

※2015/06/03にnoteに投稿した記事の移行版 内容改変なし (ネタバレ有り、既読の方向け)第一部 ファントムブラッド第一部だけ読んで、これは最高の漫画だという人は少ないと思う。私自身も、一部のことは好きだが、物語としてぽんと一つだけ読んで面白いか…

「完璧な白い球体」の身体論

※2015/05/22にnoteに投稿した記事の移行版 内容改変なし 私たちの肉体は情報に満ちている。若い、きれい、肌の色、身長、社会的身分、性別。それらの要素によって私たちは相手への接し方を変える。相手の属性を規定し、その中で最も一般的であろうステータス…

性癖の話をした方がいい理由

※2015/04/08にnoteで投稿した記事の移行版。内容改変なし いわゆる「Lgbt」の友人と話していて、こう言われた。「もう、当事者とか非当事者って分けたくない」 前に書いた記事「アニメと愛とジェンダー」で、私は性別が邪魔だという話を書いた。本当は些細な…

わたしと足利直義

※2015/04/01にnoteで投稿した記事の移行版。内容改変なし 足利直義(1306-1352)足利尊氏の弟。室町幕府副将軍。南北朝時代(1336-1392)南朝と北朝が分裂を繰り返しながら対立し続けた日本史史上最大の内乱。一言で自己紹介をしろと言われたら、わたしは「…

舞台「弱虫ペダル」の中世

※2015/03/30にnoteで投稿した記事の移行版、内容改変はありません。 先日、ついに見に行ってしまった。舞台「弱虫ペダル」である。(ライブビューイングですが)キャラクターの再現度、熱量、演出、どれをとってもドキドキしてしまう、ものすごい舞台だった…

アニメと愛とジェンダー

※2015年3月に投稿したnoteの記事(アニメと愛とジェンダー|正しい倫理子|note)をはてなブログの方に移植したものです。内容の改変はありません。 アニメを見ているとき、私は肉体を捨てている。私が二次元に没頭しているとき、私はキャラクターの恋人でも…